■墨絵師『御歌頭』の描く世界
御歌頭の描く墨絵は濃淡がない
ハイライトに当てられた絵は、カラーで言えばビビッドそのもの。
墨絵の味わいをそのままに、武将をイメージさせるカラーを乗せて仕上げたTシャツは戦国魂ならではの表現方法で、墨絵の新たな楽しみ方を提案している。
■上杉謙信
越後の龍、毘沙門天の化身と評された武将で、戦の天才として知られている。川中島合戦では武田信玄と五度戦ったが決着はつかず、信玄の死後は天下静謐を目指し上洛の軍をあげる。
織田信長の宿将柴田勝家を手取川合戦で撃ち破るも、次なる戦いに備え帰国したまま帰らぬ人となった。
謙信は戦の天才であったが、戦国ファッションでも非常に良いセンスを持っている。合戦前には毘沙門堂に籠り、毘沙門天に自らを重ね戦術を練っていた。まさに芸術肌の天才だと言える。