【今日の出来事】真田親子が九度山へ!真田庵修繕プロジェクトも実施中!
慶長五年(1600)12月13日は真田昌幸・信繁(幸村)親子が徳川家康から配流処分を受けて十六人の家臣と妻子を連れ、信濃上田から高野山へ向かった日となります。
本日は簡単な歴史的流れと共に真田親子の動きをご紹介いたします。ちなみに下記は『常山紀談』などの話も基にしているため「信繁」でなく幸村としています。なかには幸村は間違いと言って怒る方もよくいますが、『常山紀談』や『甲陽軍鑑』などの軍記物は第一次史料でないにしても、新たな文献の発見によって実は軍記物の内容のほうが正しかったという事もあるため、逸話や子孫の家系にのみ伝わっている定説でない伝承なども含めて、大切に次世代に引き継げればと考えております^^
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関ヶ原合戦の直前、初め真田安房守昌幸・幸村父子は徳川家康の上杉征伐に従軍していました。ところが七月二十一日、下野犬伏(栃木県佐野市)に至った時に石田三成から加担を要請する密書が届けられると、昌幸の長男・伊豆守信幸を交えて話し合った末に昌幸と幸村は西軍加担を決め、信幸と袂を分かって上田へと戻ります。
昌幸父子は中山道経由で美濃へ向かう徳川秀忠軍を何とか上田城に釘付けにしようと画策、見事に計略は成功して秀忠軍は足止めされることになります。しかし昌幸の予想に反して西軍は一日で雲散霧消するという結果となり、戦後当然ながら昌幸父子は咎めを受けることになりました。家康は昌幸父子を死罪にしようとしますが信幸が必死に助命嘆願を行い、家康もこれを聞き届けて罪一等を減じ、父子は高野山配流となりました。その際のやりとりが『常山紀談』に見えますので抜粋します。
「仰せの趣申べき詞なし。かくあらんと存、父を諫めしかども、用ひざれば力に及び候はず。只一つ志す所の候。安房守を誅せられんより先に、まづかく申す伊豆守に切腹を仰出され候かし。御敵の子なれば左あるべきと世の人も存べし。必父在世の中に伊豆守を誅せられよと云も終らぬに、康政、心得て候。房州御赦免の事は康政が申上げて事よくせん。むかしの義朝には大に異なる豆州かなといひて其旨を申せしかば、東照宮・台徳院殿も聞召入られて、真田父子ゆるされしといへり」
この話では榊原康政が仲立ちをしたとされているが、当然信幸の舅である本多忠勝(信幸の妻・小松姫の父)も働きかけたことでしょう。ともあれ昌幸父子は処刑を免れ、この日に慣れ親しんだ信濃上田を後にして、十六名の従士とともに紀州高野山へと向かいました。
昌幸父子は初め高野山の蓮華定院に入りますが、程なく北麓の九度山にある善名称院(真田庵)に移り、昌幸は慶長十六年(1611)六月四日にその地で六十五歳の生涯を終えました。幸村はその後三年を過ごした後、豊臣家の招きにより九度山を脱して大坂城に入城、大坂夏の陣で大活躍の末に戦死しています。
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また2024年1月8日まで「READY FOR」にてクラウドファンディングも行われております^^
戦国魂でもチラシを配布しておりますので、ぜひご一読いただきましてご協力いただけましたら幸いです。m(_ _)m
READYFOR「紀州九度山真田庵修繕プロジェクト」の詳細はこちらからご確認ください。
真田庵修繕プロジェクト ‐詳細-
プロジェクト実行責任者
渡部恵光(眞田庵善名称院)
プロジェクト実施完了日
2024年12月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
真田庵が、土塀及び本堂一部の修繕費用に充当いたします。
募集方式
All-or-Nothing方式
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こうした歴史と、貴重な文化財の数々を守り続けてきた真田庵ですが、経年により破損劣化しており、再建から166年が経過した本堂においては抜本的な改修が必要となっています。
老朽化の影響だけでなく、近年の暴風雨被害による雨漏りや、冬には風雪の寒さに晒されています。土塀も含めて修繕を行わなければ、いずれ倒壊してしまうおそれがあります。
そこで、土塀工事と本堂の一部の修繕工事を計画しております。和歌山県の文化財のため大きく形を変えることは許されず、現在の形を保つという条件で修繕工事の許可が下りました。
九度山町の大切な観光資源である真田庵には、真田父子を慕って全国各地より訪ねて来られる観光客もおられます。安心してご参拝していただくためにも、この度は土塀修繕に重きを置きたいと思います。
本堂の建具は雨戸等がない為、経年劣化による汚れや痛みが激しく、風雪に晒されています。ガラスも薄く防犯面でも心配が残ります。この建具を現在の形を保ちながら新しい建具に替えたいと思います。
真田庵長屋門側の土塀の状態です。白い漆喰がはがれ落ちています。
真田庵西門側の土塀の状態です。
真田庵の東側の土塀の様子です。こちらは一部はがれが確認できます。
真田庵の土塀および本堂一部の修繕工事の見積金額は約1,200万円ですが、原材料も高騰しており場合によってはそれ以上と言われております。第一目標は500万円とし、全て土塀と本堂の修繕工事に充てさせていただきます。
第二目標としては1,000万円を設定させていただきます。
クラウドファンディング概要
■第一目標金額:500万円
■資金使途:真田庵土塀の修繕費用、クラウドファンディングの諸経費
■第二目標金額:1000万円
■■第二目標までの資金使途:真田庵本堂の一部の修繕費用
※本プロジェクトはAll or Nothing方式です。目標金額に1円でも満たなかった場合、ご支援者様に全額返金となります。