御城印紹介35 延岡城(墨城印)

10月発売の墨城印は続日本100名城から「延岡城」が登場です。

秋月種実の次男・高橋元種が豊臣秀吉の九州征伐後の天正15年(1587)日向国縣(あがた)に5万3,000石を与えられた際、縣城を前身として築城が開始。慶長8年(1603)に完成したのが延岡城となります。

種実の改易後、有馬家三代が治めることになりましたが明暦1年(1655年)有馬康純によって修復された際に建てられたのが天守代用の三階櫓となります。天守台には天守が建つことはなく、有馬家によって建てられた三層櫓も約30年後には焼失してしまいます。三浦家・牧野家二代を経て、八代にわたってこの城を治めたのが内藤家で、幕末後にはその一部が内藤家の私有地として残った事からも内藤家のお城として有名です。

 

前出のごとく天守はありませんでしたが、このお城の見どころは何といっても二の丸にある「千人殺し」という異名を持つ高石垣です^^

高さ19m(のり面の長さは22m)の石垣のうち隅石の一つを外すと全ての石垣が崩落。敵兵1,000人をも呑み込んでしまうほどの大惨事になるだろう、という言い伝えが残るほど、見事な石垣となります。
「千人殺し」の逸話については江戸時代にはなく、初出は近代に入ってから、、、との見解が強いようですが、千人殺しの逸話が生まれるのも納得の高石垣。ぜひ実際に足を運んでみてください!!^^
 

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